<今回の目次>
1.「Hello, World」プロジェクトの作成
2.「Hello, World」アプリケーションの実行
3.「Hello, World」ソースコードの変更と実行
前回までの作業で、なんとかエミュレーターを起動する環境まで構築出来たので、お約束(?)のテストアプリ「Hello, World」を作成してみたいと思います。。
Android Developers のホームページhttp://developer.android.com/intl/ja/guide/tutorials/hello-world.html
を見ると、
「デベロッパーにとって、開発フレームワークの第一印象は、どれだけ簡単に「Hello, World」を記述できるかで決まります。Android では、非常に簡単に記述できます。」
と記載されているので、そうなのか〜と思いつつ、早速やってみることに・・・
1.「Hello, World」プロジェクトの作成
アンドロイドプロジェクトの新規作成を行いますので、Eclipseを起動し
ツールバーから「ファイル」→「新規」→「プロジェクト」を選択。
左の画面が表示されるので、
「Android」→「Android プロジェクト」を選択し、[次へ]をクリック。
下の画面が表示される(私の場合、ビルドターゲットを入れすぎたためか、1画面で収まらなくなってます^^;)ので、 各項目を以下のように入力してみました。
・プロジェクト名:HelloWorld_Pj
・内容:「ワークスペース内に新規・・・」を選択
・ビルドターゲット:「Android 2.2」を選択
・プロパティ
・アプリケーション名:HelloWorld
・パッケージ名:com.example.helloworld
・Create Activity:HelloWorld_Act
・Min SDK Version:8
全て入力したら[完了]をクリック。
- プロジェクト名(Project Name)
プロジェクトファイルを格納するディレクトリの名前になります。
半角英数字、「.」、「_」、「-」でスペースは不可。 - ビルドターゲット(Build Target)
アプリケーションがコンパイルされるときにターゲットとするプラットフォーム。 - アプリケーション名(Application Name)
アプリケーションのタイトル。
この名前が Android 端末に表示されます。 - パッケージ名(Package Name)
作成したすべてのソース コードを格納するパッケージ ネームスペース。
Java プログラミング言語の命名規則に従います。
他のアプリケーションと重複しない、ユニークな名称にする必要があります。
実際にアプリケーションを作成する際は、組織や法人に適切な名前を使用します。 - Create Activity
プラグインによって自動生成されるクラス スタブの名前です。
1文字目は大文字。 - Min SDK Version
アプリケーションが必要とする最小 API レベルを指定する値。
2.「Hello, World」アプリケーションの実行
引き続き、Eclipseのツールバーから


左の画面が表示されるので、
「Androidアプリケーション」を右クリックし、「新規」を選択。

「実行構成」画面が表示されます。
「名前」は任意なので、今回は、「Example」と入力してみました。
次に、[参照]をクリックすると、
「プロジェクトの選択」画面が表示されるので、「HelloWorld_Pj」を選択して、[OK]をクリック。

すると、プロジェクト名に「HelloWorld_Pj」が表示されます。
「Launch Default Activity」は「起動」を選択し、プルダウンから
「com.example.helloworld.HelloWorld_Act」を選択します。

「自動」を選択したいとこですが・・・、
私の場合、例によって作成したAVDの解像度大きくてPCの画面からはみ出してしまうので^^;
縮小表示させるために「手操作」を選択しました。
[適用]をクリックし、[実行]をクリックします。
※PCの画面サイズなんて気にしたことないし・・・って方は^^;
「自動」を選択し、その下のAVD Name から該当するAVDをチェックし、[適用]→[実行]
で、下の二画面はスルーして、エミュレーターが起動すると思います。

「Android Device Chooser」画面が表示されるので、
「Launch a new Android Virtual Device」を選択し、AVDの一覧から
「Android_2.2-API8」を選択し、
[開始]をクリックします。

左の画面が表示されるので、
今回も「Screen Size」に 8 を入力して
[起動]をクリック。
すると、エミュレータが起動しますが、また、ここでひたすら待ち状態になるのです・・・

まず、この画面が表示され、

2〜3分後こちらの画面が表示され、

さらに、待つこと5〜6分、やっとエミュレータの起動が終了しました・・・・。

ここで先ほどの画面に戻ると、画面下部の一覧で選択した「Android_2.2-API8」が、画面上部に移動しています。
「Choose a running Android device」と「emulator-5554」を選択し、[OK]をクリック。
すると・・・・・

で、出ましたぁ、「Hello, world」です!

アプリの一覧画面には「HelloWorld」がこのように、登録されていました。
(一番左の列の下から2つ目です、わ、分かります?^^;)

以上で、「Hello, World」アプrケーションの実行は、終了です。
3.「Hello, World」ソースコードの変更と実行
ここまでの手順で、クリックしたり、項目に入力しただけで、アプリケーションが出来てしまうのは、確かにすごいですね!!
ただ、何もプログラミング的な操作がなかったので、作成した「Hello World」のソースコードを変更して、表示されるメッッセージを変更してみようと思います。
というか、これもAndroid Developers のホームページ
http://developer.android.com/intl/ja/guide/tutorials/hello-world.html
に記載されているので^^;、それに従ってやってみることにします。

Android Developers のホームページにはこのような感じで紹介されています。
では、Eclipse画面左の「パッケージ・エクスプローラー」で
─ HellowWorld_Pj
└ src
└ com.example.helloworld
└ HelloWorld.Act.java と展開し

画面中央のエディタ画面で、左の画面の用に行の追加と削除を行います。
具体的には、下のような感じです。
-----------------------------------------------------------------------------------------
package com.example.helloworld;
import android.app.Activity;
import android.os.Bundle;
import android.widget.TextView; // 行追加
public class HelloWorld_Act extends Activity {
/** Called when the activity is first created. */
@Override
public void onCreate(Bundle savedInstanceState) {
super.onCreate(savedInstanceState);
// setContentView(R.layout.main); // 行削除
TextView tv = new TextView(this); // 行追加
tv.setText("Hello,ドロイド君"); // 行追加
setContentView(tv); // 行追加
}
}
-----------------------------------------------------------------------------------------
ソースコードの修正が終わったら、ツールバーの「ファイル」→「保管」で保管(上書き保存)します。
では、実際に実行してみます。

今回は、ツールバーの「実行」→「実行」をクリックします。

するとさきほどの項番2.で実行したときと同じ「Android Device Chooser」画面が表示されるので、以降の手順は先ほどと同じです。
項番2.の手順に従い進めていくと、(待ち時間も同じですーー)

またしても、やっと・・・
出ました!!
メッセージが変更されてます^^。
日本語もちゃんと出ますね〜!
以上で、「Hello, World」ソースコードの変更と実行は、終了です。
>>「Android開発環境構築(目次)」に戻る<<
>>次の記事 「Android開発環境構築(その10):Android実機へのアプリケーションの転送(GALAPAGOS 003SH)」
<<前の記事 「Android開発環境構築(その 8):SHARP SDK、SonyEricsson Xperia SDKアドオンの追加」